こんにちは!セラピスト佐藤です。
前回の続編に引き続き、
病院で半年前に『腰椎すべり症』と診断を受けたR様(60代女性)のカルテの続きです。
調子が良かったので17分程ウォーキングしてみたところ、翌朝に腰と太腿が痛くなってしまったということでした。(久しぶりに歩けて嬉しかったようです。)
2回目の施術で、17分歩いても(決まっているコースか?)大丈夫ということでしたが、この2週間の間に再び腰が痛くなったということでした。
原因は、
R様「テレビで見た腰痛体操(うつ伏せから腰を背中側に反らす)をやってから腰がすごく痛くなったんです。」
私 「Rさんの腰痛は、腰痛すべり症だから無理に後ろにそらしてはダメです。その体操では腰痛が悪化しますよ!」
患者さんは、もっと調子を良くしようと欲が出ます。テレビ番組や雑誌等々の内容を鵜呑みにします。
私 「皆さん一人一人、痛みや不調の原因、お体の事情が違いますから自己判断ではなさらないでください。」
R様に合った新たな体操を追加してお教えしました。
さらに2週間後
R様「先生、30分歩けるようになりました!ただ、長く座っていると腰が痛くなります。」
私 「長く座っていると痛みが出てくるのですね。」
脳反射検査で調べると、お体の重力は体重分普通に受けているわけですが、地面からの反発するエネルギーが体の脊柱に(頚椎、腰椎仙骨含めて)十分入っていないようです。
※こういう方は、座っているとお尻の骨(座骨)が痛くなります。
私 「特別な調整をします。芯が入ったように体軸がしっかりして筋肉をあまり使わずに体を支えられるようになります。」
ビフォーアフターで理解できるように調整してからベッド脇に立ち上がってもらいました。
R様「あっ、腰が痛くないです。さっきまで立つ時に少し痛みがあったんですけど。立っていても楽です。」
続いて椅子にも座っていただき、変化の確認OKでした。
これで、8割方は改善されていますのであとは腰椎を支える筋肉を付けつつ安定状態に向かっていくと思います。
もちろん今後も安心を確実なものにしてもらうため、もう少し定期的に施術を受けていただきフォローしていく必要はありますけれど。
手術を覚悟しなければならない状態から4回でここまで変われたことは、R様の体の痛みだけでなく心のストレスからも解放される大きな希望を与えることができました。
本日これまで!また次回。